2020年03月12日

風邪だと思ったら? コロナウイルス対策として、地域の皆様への周知

連日コロナウイルスの騒ぎがマスコミを賑わしています

3月12日現在で、津市ではながらく発生していませんが、コロナウイルス感染は、感染してから最初は、普通の風邪と全く見分けが付きません

そこで、以下のような周知をさせてください。

以下 日本プライマリ・ケア連合学会より公開されている「新型コロナウイルス感染症 診療所・病院のプライマリ・ケア初期診療の手引き」より引用です

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感冒要様症状を呈したときの「自宅療養」の説明例


@ 症状が軽いときは⾃宅療養してください

普通のかぜも新型コロナウイルス感染症も,症状が出てから最初の数⽇は
区別がつきません.症状が出てすぐに受診しても,新型コロナウイルス感染
症と診断することも,違うと診断することも困難です.仮に早く診断できた
としても,肺炎になったり重くなるのを防ぐ治療薬などもありません.また,
新型コロナウイルス感染症の⼤半はかぜのような軽い症状のまま⾃然に治
ってしまいます.⼀⽅で,症状がある時に外出したり受診すると,外出先や
待合室で感染を広めるおそれがあります.
そのため,かぜのような症状が出ても,最初の数⽇間は受診せず,仕事や
学校を休んで外出を避け,⾃宅療養してください.⾃宅療養の期間は,⼀般
の⽅は4⽇間,ご⾼齢の⽅,持病がある⽅,妊娠中の⼥性は2⽇間です.
⾃宅療養中は,1⽇2 回(朝・⼣)体温を測り,⼿帳やノートに体温と測
った時間を記録してください.
⾃宅療養に不安があるときは,かかりつけ医療機関に定期的に電話するな
どして経過を伝え,担当医のアドバイスを仰ぐといいでしょう.

A 症状が4⽇以上(⾼齢者,持病,妊娠では2⽇以上)続いたら,「帰国者・
接触者相談センター(新型コロナ受診相談窓⼝)」へ電話相談してください
⾃宅療養を⾏うと,新型コロナウイルス感染症ではないその他のかぜであ
れば,通常は3-4⽇間で⾃然に治ってきます.もし4⽇以上かぜの症状(発
熱,咳,のどの痛みなど)が続いた場合は,⼜は4⽇未満でも呼吸が苦しく
なるなど悪化する傾向があれば,新型コロナウイルス感染症を疑う必要があ
ります.
さらに,ご⾼齢の⽅,持病のある⽅,妊娠中の⼥性は,新型コロナウイル
ス感染症が悪化しやすくなります.それらの⽅々は,かぜの症状が2⽇以上
続いた時点で,新型コロナウイルス感染症に注意する必要があります.
⼀般の⽅は4⽇以上,⾼齢者,持病のある⽅,妊娠中の⼥性は2⽇以上,
かぜの症状が続いた場合に,「帰国者・接触者相談センター(新型コロナ受
診相談窓⼝)」に電話で相談してください.
待合室で他の患者さんにうつさないようにするため,連絡なしで直接医療
機関に受診することは避けてください.

津市の帰国者・接触者相談センターは下記

津保健所     059−223−5184


B 受診の⽅法

「帰国者・接触者相談センター(新型コロナ受診相談窓⼝)」に電話相談
すると,担当者から症状の経過や持病の有無などを質問されます.その上で
担当者が,受診が必要かどうか判断し,受診する場合は専⾨病院とかかりつ
け医療機関のどちらがふさわしいかを判断します.担当者の判断と指⽰にし
たがって⾏動してください.
受診する場合は,たとえ咳やくしゃみがなくても必ずマスクをつけてくだ
さい.また,担当者から指⽰された医療機関以外には決して受診しないでく
ださい.
posted by 高茶屋CL at 16:24| 三重 ☀| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月07日

「高齢者とお薬の安全性」

診療所機関紙「まちかど」12月号より転載です

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家庭医をかかりつけにするとよいわけ 「高齢者とお薬の安全性」


師走の候、いかがお過ごしでしょうか?

先月、日本老年医学学会より「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」が発表されました

その中には、高齢者に中止を考慮するべき薬50種類のリストがあります

リストの中には、多くの方が服用されている睡眠薬も含まれます

「中止を考慮するべき」というのは、高齢者が絶対に服用してはいけないという意味ではなく、薬の副作用による様々な害(転倒など)を考え、本当にその薬が必要かどうか、しっかり考えましょうということです

2年半前の診察室でも「ポリファーマシー」という題目で、服用する薬の種類が増えることによる問題点について書きましたが、皆さんが服用される薬が必要以上に増えてしまうことには、我々医療者側の姿勢と、薬を受け取る皆さん(患者さん)の双方に原因があります

日々進歩する医療の中で、病気に対する有効な薬はどんどん増えています

多くの医師は、教科書に書いてある薬を余すことなく患者さんに処方することを目指します

薬を出し控えることで、最善を尽くしていないと非難されることを恐れますが、必要以上の薬を出すことによる害や、薬の相互作用による副作用に対しては鈍感です

 一方、「あの医者は、ちっとも薬を出してくれない」という非難が表すように、たくさん薬をもらうことで安心する患者さんも多く見かけます

古来の医者が「くすし(薬師)」と呼ばれていたのですから、昔から日本の医者は「お薬をだしてなんぼ」と思われていたようです

また、「お薬を減らしましょう」と提案しても、「これが無いと心配」と難色を示される高齢者も多くみかけます

当院では、薬の安全性と飲み合わせ(特に高齢者)について、今後も力を入れて取り組んでいきます

「こんなに薬を飲んでおなか一杯になりませんか?」と言われたら、「薬を減らしたほうが良いかも」と思っていただけると幸いです
posted by 高茶屋CL at 09:37| 三重 ☀| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月12日

抗インフルエンザ薬の効果はとても限定的です

高茶屋エリアでもインフルエンザが猛威を振るっています

当院へお越しの方々には、以前より説明させていただいていたことですが、改めて確認されたことなので書きます

インフルエンザはウイルス感染で、いわゆる風邪の一種です

風邪との違いは、通常の風邪よりも高熱が続いたり、体の節々が痛いなどの症状が強いですが、持病のない健常な方々のほとんどは、栄養をとって安静にしていれば自然に良くなります

タミフルなどの抗インフルエンザ薬が数年前より発売になってから

製薬会社の宣伝文句の影響もあり、「インフルエンザにかかったら病院に行って、特効薬をもらうべきである」という誤解が流布していると実感しています

しかし、現実は「病院で出すインフルエンザのお薬の効果はたいしたことがない」です

「コクラン共同計画がインフルエンザ治療薬タミフルの効果は限定的とのシステマティック・レビューを公開、使用指針の見直しを求めてBMJと共同声明を発表」
http://www.wiley.co.jp/blog/health/?p=3852


効果を具体的にまとめると
「高熱などの症状が強い人が、発症から48時間以内のベストのタイミングでタミフル、リレンザなどのお薬を使うと、平均で1日弱熱がはやくさがるかもしれない」という程度です

副作用もけっこうあります

例えばタミフルでは吐き気や下痢など胃腸の調子が悪くなる人が2、3割出ます

そういったことをわかった上で、それでもお薬が欲しいという方は病院へお越しください

当院でも、各患者さんに細かく説明をした上で、お薬を希望される方には処方をしています

個人的には、漢方のお薬があう場合は、抗インフルエンザ薬と同等の効果が示されており、副作用も少ないことから、そちらをお勧めしているケースが多いです
posted by 高茶屋CL at 10:48| 三重 ☀| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする