2019年09月10日

家庭医をかかりつけにするとよいわけ 「HPV(子宮頸がん予防)ワクチンの勧め:高校1年女子は9月末が開始期限」

診療所の機関誌に連載されている、今月の「診察室」の記事です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

                                         高茶屋診療所所長 宮崎 景

 まだまだ暑い日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。今回は小6から高校1年の女子とそのご家族への重大なお知らせです。

 皆さんは、HPV(子宮頸がん予防)ワクチンについてご存知でしょうか?

現在日本では1年間に1万人の女性が子宮がんを発症し、2700人ほどが亡くなっています。

子宮頸がんの多くは性交渉によるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因で、このウイルスに感染する前にHPVワクチンをうつことで、子宮頸がんを7割減らせると言われています。

つまり対象者全員がワクチンをうてば1900人ぐらいが毎年命を救われる計算です。

2013年に一部マスコミがHPVワクチンによる副反応(ひどい痛みの後遺症など)を報道してから、厚生労働省が積極的な勧奨をやめた影響で、接種率が70%から1%未満に下がったままとなっています。

あれから6年、「副反応はHPVワクチンが原因であるとはいえない」という医学的結論が出て、WHO(世界保健機構)も安全性を保証していますが、未だ政府は動こうとしません。

 みなさんの中で誤解があるかもしれませんが、現在HPVワクチンは定期接種の扱いのままとなっており、小6〜高1の間に3回うてば全て無料(自治体が負担)です。

それを過ぎてしまうと5〜6万円の自己負担となります。

では、なぜ皆さんが注射をうたないかと言うと、積極的勧奨、つまり予防接種の案内の通知が自宅にとどかないからです。

自分で市町村(津市は健康づくり課か各保健センター)へ申請して接種票を送って貰う必要があるのですが、知らされないからうたない、その結果として毎年7000人が余分に子宮頸がんにかかり、1900人の命が失われるのです。

 HPVワクチンを3回うち終えるには、開始から半年かかります。

つまり高校1年生は遅くとも9月末までに1回目をうつ必要があります。高茶屋診療所でもHPVワクチン接種を行っています。

ぜひご相談ください。

ちなみ私の長女も昨年、高校1年のときに接種を終えています。
posted by 高茶屋CL at 14:40| 三重 ☔| 予防医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする